2022-01-01から1年間の記事一覧

西国三十三所二十九番松尾寺

創建は和銅元年(708年)で、威光上人により開基されました。松尾寺がある青葉山は、若狭富士と言われる死火山で、かつては日本海まで注ぐ壮絶な水煙をあげていたようであります。また、この山は古くより修行の場となっており、唐の僧、威光上人が当山の…

西国三十三所九番興福寺南円堂

創建は弘仁4年(813年)で、藤原冬嗣により開基されました。南円堂のある興福寺は五重塔や東金堂などの建物だけでなく阿修羅像などの文化財も沢山あります。興福寺は、大化元年(645年)に開基され、非常に歴史のある寺院です。そのため西国巡礼者だ…

西国三十三所とは

四国八十八ヶ所霊場、坂東三十三観音、秩父三十四所観音霊場など、日本では沢山の巡礼がブームとなっています。そんな中、最も歴史が古く、沢山の人に愛されている巡礼として、西国三十三所巡礼があります。近畿地方2府4県と岐阜県に点在する33箇所の観…

西国三十三所二十一番札所穴太寺

丹波地方の古刹として知られる穴太寺の寺名は、桑の木の穴に生えていた稲穂が実り、村人を飢饉から救ったことから「穴穂寺」となり、その後、穴太寺になったそうです。穴太寺の創建は大伴古磨によるもで、705年に創建されました。公共交通機関で行くには、JR…

西国三十三所七番札所岡寺(龍蓋寺)

西国三十三所七番札所岡寺(龍蓋寺) 日本最初の厄除け霊場として有名な岡寺は明日香村の東、岡山の中腹にあります。色鮮やかな仁王門は重要文化財に指定されており、本尊の如意輪観音座像は塑像で、弘法大師の作と伝えられ、塑像としては日本最大の仏像です…

西国三十三所十七番六波羅蜜寺

創建年は定かではないが、市聖空也が951年(天暦5年)に造立した十一面観音を本尊とする道場に由来しています。空也は疫病が蔓延する京都で、念仏を唱えながら病人に茶をふるまい、多くの人を救ったと言われています。977年(貞元2年)に比叡山延暦寺の僧・…

西国三十三所十二番正法寺(岩間寺)

創建は養老6年(722年)とされ、泰澄大師が開基したと言われています。岩間山の桂から千手観音像を刻み、元正天皇の念持仏である金銅千手観音像を納め祀ったのが初まりとされています。滋賀県と京都府の県境となる岩間山にある、正法寺は自然豊かな寺院…

西国三十三所三番札所粉河寺

『粉河寺縁起絵巻(国宝)』で伝えられている草創の縁起には二通りの説が伝えられています。1つ目は粉河寺の草創と千手観音の由来に関するものであり、2つ目は千手観音の霊験説話に関するものです。このような説話から分かることは、粉河寺が平安時代には朝…

西国三十三所六番札所南法華寺(壺阪寺)

大宝3(703)年、元興寺の弁基上人によって開かれた古刹です。ご本尊は十一面千手千眼観世音菩薩で、目の観音様として全国各地から多くの参拝者が訪れています。文楽や歌舞伎で度々上演される『壺阪霊験記』にも説話が伝わっています。インドから招来された…