西国三十三所三番札所粉河寺

粉河寺縁起絵巻(国宝)』で伝えられている草創の縁起には二通りの説が伝えられています。1つ目は粉河寺の草創と千手観音の由来に関するものであり、2つ目は千手観音の霊験説話に関するものです。このような説話から分かることは、粉河寺が平安時代には朝廷や貴族の保護を受けて栄えていたと言うことです。
770年の開創で、その当時の粉河寺は多くの人達から信仰をうけており、鎌倉時代には、東西南北各々四キロ余の広大な境内を誇っていました。しかし、1585年、豊臣秀吉の兵乱により多くの寺宝を焼失しました。その後、紀州徳川家の寄進により、現存の諸堂が完成しました。
粉河寺への参拝は、公共交通機関だと、JR和歌山線粉河駅で下車し徒歩15分ほどで粉河寺に着きます。
自家用車でも比較的簡単に訪れることができます。自家用車の場合、ナビゲーションに粉河寺を入れても、駐車場が分かり難い場合があります。
逍遥紀行の西国三十三所巡礼 粉河寺のサイトには、自家用車で粉河寺の駐車場までの行き方を動画を用いて案内しています。巡礼前には、忘れずにチェックされることをお勧めします。

西国三十三所六番札所南法華寺(壺阪寺)

大宝3(703)年、元興寺の弁基上人によって開かれた古刹です。
ご本尊は十一面千手千眼観世音菩薩で、目の観音様として全国各地から多くの参拝者が訪れています。文楽や歌舞伎で度々上演される『壺阪霊験記』にも説話が伝わっています。インドから招来された境内の大石像仏はデカン高原花崗岩を使用して作成された。
仁王門をくぐると大釈迦如来石像が、本堂からは、大観音石像と大涅槃石像が現れます。

法華寺への参拝は、公共交通機関だと近鉄壺阪山駅からバスかタクシーで行くことになります。しかし、このお寺も山奥にあるので、自家用車での参拝をお薦めします。
壺阪寺の駐車場まで、比較的広い道が続いているのでドライブは難しくないとは思いますが山道でカーブが多いので注意が必要です。

逍遥紀行の西国三十三所巡礼 南法華寺のサイトには、自家用車で南法華寺の駐車場までの行き方を案内しています。巡礼前には、忘れずにチェックされることをお勧めします。

西国三十三所二十三番札所勝尾寺

勝運の寺として有名な勝尾寺の勝運信仰は平安時代から始まっています。
清和天皇の病を、行巡が祈祷で治したことにより「ここはまさに王に勝った寺、勝王寺」と命名されも、寺側はおそれ多いので「王」を「尾」に控え「勝尾寺」としました。
また、勝尾寺が伝えてきた「勝つ」とは他者を負かすことではなく、転んでも起き、転んでも起き、己に打ち勝つ「七転び八起きの精神」のことをいいます。
勝尾寺の境内は広く、山門からはじまり一願不動堂、勝ちダルマ奉納棚、厄ばらい三宝荒神社、鎮守堂、開山堂、本堂などがあります。
勝尾寺への参拝は、公共交通機関だと千里中央からバスで33分、もしくは箕面駅からタクシーで10分になります。結構山奥にある寺院なので自家用車がお薦めです。
自家用車の場合は、ナビゲーションに勝尾寺を入れると素直に案内してくれます。
逍遥紀行の西国三十三所巡礼 勝尾寺のサイトには、自家用車で勝尾寺の駐車場までの行き方を案内しています。
巡礼前には、忘れずにチェックされることをお勧めします。

西国番外札所花山院菩提寺

天竺から紫雲に乗って飛来したとされる法道仙人は、627年に播州清水寺、650年に一乗寺、そして、651年に紫雲山観音寺を開山されました。
紫雲山観音寺は、992年頃に花山法皇が隠棲の地とし、その後晩年に帰京するまでを過ごしたとされ、これに因んで花山院菩提寺と呼ばれるようになった。
花山院菩提寺の本堂へは、公共交通機関だと、バスで花山院バス停まで移動し、そこから急な坂道である参拝道を30分程登る必要があります。
境内には2つの本堂があり、花山法皇をお祀りする花山法皇殿と薬師如来を本尊とする薬師堂があります。
花山院菩提寺への巡礼は、自家用車がお薦めです。寺院の駐車場まで行くには、急で狭い坂道をドライブする必要があるので注意が必要です。
逍遥紀行の西国番外札所巡礼 菩提寺のサイトには、駐車場までの詳しい案内や、動画での紹介をしています。巡礼前には、忘れずにチェックされることをお勧めします。

西国三十三所三十一番札所長命寺

聖徳太子が安置した十一面観音により開基されたとされる長命寺は、その名の通り参拝すると長生きすると言われ伝えられています。
長命寺本堂へは、長命寺港からだと808段と言われる石段の山道を登ることになるが、現在は本堂近くまで自動車道が整備され寺院の駐車場もあります。寺院の駐車場からは約100段の石段を登ることになりますが、808段にくらべると体力的負担は少ないと思います。
境内には、本堂を始め、護摩堂、三重塔、鐘楼といった重要文化財が建ち並び、寺院の歴史を感じさせます。
長命寺への巡礼は、自家用車がお薦めです。寺院の駐車場まで行くには、急で狭い坂道をドライブする必要があるので注意が必要です。
逍遥紀行の西国三十三所巡礼 長命寺には、駐車場までの詳しい案内や、動画での紹介をしています。巡礼前には、忘れずにチェックされることをお勧めします。

西国三十三所二十四番札所中山寺

徳道上人が閻魔大王から授かった宝印を埋めたのが中山寺古墳と言われており、西国三十三所巡礼をめぐる人達にはかけがえのない寺院となっている中山寺です。 中山寺の創建は聖徳太子によるもので、推古天皇の代(600年頃)に設立したとされています。 安産の観音様としても有名であり、出産の無事を祈願して安産の腹帯を戴きに来ている。 望海楼と呼ばれる山門の仁王像の柵には草鞋が奉納されています。これは巡礼途中で草鞋が減った時に奉納の草鞋を借用し難を逃れたためと言われています。 電車で行くには、阪急宝塚線の中山観音から徒歩1分と非常に便利な場所にあるので、電車での参拝をお薦めしますが、 自家用車の場合は、単純にナビゲーションだけの案内だと、とても狭い道を案内されてしまい、大変苦労することになります。 逍遥紀行の中山寺のサイトには、運転が難しい道を避けた行き方が案内されています。 巡礼前には、忘れずにチェックされることをお勧めします。

西国三十三所二十二番札所総持寺

亀の恩返しと観音の霊験に関する草創説話があり、藤原山蔭に879年に創建された総持寺は、西国三十三所二十二番札所でもあります。 西国三十三所以外にも、摂津西国二十七番札所、摂津四国四十七番札所、ぼけ封じ近畿十楽観音六番札所でもあり、巡礼者が多数お参りしています。 総持寺の本尊千手観音様は子育て観音様、火除け・厄除け観音様とも呼ばれています。 寺院は、街中の住宅街に位置し、路地から山門を眺めることができます。なお、本堂は住宅街よりも小高い丘に位置しています。 山蔭流(やまかげ)包丁式の開祖として、全国各地から料理人が参拝に訪れます。 電車で行くには、阪急総持寺駅から徒歩5分と便利なところにあります。 自家用車の場合、逍遥紀行の総持寺のサイトによると、名神高速道路茨木インターチェンジから国道171号線、府道126号線を経由して総持寺へ行けるようです。 巡礼前には、忘れずにチェックされることをお勧めします。